昨日(2019年7月28日)、吉祥寺のアップリンクで上記の映画を観てきました。
途中休憩が入る長時間のドキュメンタリーです。先週末から事務所に泊りこみ、帰宅して出社後また事務所に泊りこみという状態で、日曜日の未明に帰宅した後の映画だったので、途中気を失っていた時間があったかと思います。従いまして全編を見通したという自信はありません。
残念ながらパンフレットは売り切れで、入手することができませんでした。
それはともかく、ニューヨークの公共図書館は、
①公共+民間の寄付金で運営されていること
②市内にいくつもの分館があること
③分館ごとに運営委員会が、それぞれの地域の事情を抱えながら運営のための経済的なことだけでなく、図書館の役割がどのようにあったらいいかについて議論していること
④図書館は書物の収蔵庫ではなく、文化の発信や共有の場所であることを意識していること
などが伝わってくる内容でした。
ダンスやコンサート、子供への学習支援、生活困窮者への情報提供の役割を担っていることも紹介されています。それらは、アメリカがかつて奴隷制度を持っていたことや多くのところからの移民がいることも背景として反映されているようです。
デジタルテクノロジーが急速に進化しつつある現在においても、「なまの関係」「じかの関係」といったアナログも、つまり生産性だけで測ることのできない尺度が不可欠だということが改めて浮き彫りになったような気がします。そして公共建築のありようも考え直さなければいけないような、そんなことを感じさせる映画でした。