今回はちょっと長いです。そして場合によっては賞味期限切れかもです。ごめんなさい。
一時、こんなことを言っていました。言い始めたのは確か1999年だったような気がします。
そのころは「5年後には広辞苑に載るからね」と言っておりましたが、いまだに実現していません。「ウィキペデイアに投稿すればいいのに」と助言してくださる方もいらっしゃいましたが、それも未達です。
1999年といえば、2000年というミレニアムを迎えることもありましたが、我が国では「総合的な学習の時間」というものが学校に導入される少し前でした。「子どもの学びには地域とのつながりが必要」という想いで、「子どもプロジェクト」「われらプロジェクト」(いつか機会があったらご紹介させていただきます)というものに取り組んでいました。そんな関係から、まちづくりや体験学習、ボランティア活動などの分野でいくつかの連続講座の講師をさせていただく機会に恵まれました。
幸いに、ほとんどの講座は好評をいただきました。そのことにより、次の企画ものの講師を依頼されることもありました。大変ありがたいことです。大変ありがたいことですが、その企画をお聞きして、違うテーマであればもちろんお引き受けさせていただきましたが、一方、同様の企画の「次バージョン」的なものであったときに、表題のようなことを申し上げました。
それぞれのテーマについて専門的な知見を持たない私が、各講座でできることはたかが知れています。そのテーマについて、何やらありがたいお話などできるわけがありません。そんなことをしたら墓穴を掘るだけです。
しかしながら私は、それぞれのテーマには関心があります。そのテーマに私の関心をどのように深めていけるかと考えたら、そのテーマに意義を感じた参加者の方々から教わるしかありません。それとともに、専門外であることをご存じの企画委員さんがなぜ私に依頼してくださるのかも考えてみました。
私に期待していたのは、それぞれの専門的なことについての見識ではなく、進行の手法だったのですね。すっきりしました。だから「当事者参加型・螺旋術繋ぎ押し出し連鎖方式」が大切だと、言い出しっぺの私自身が納得した次第です。
これは簡単に言うと
・そのテーマに参加した以上、「他人事」ではなく「自分事」として関心を持ってください
つまり「当事者参加型」ですね。
・もしこの講座がいいと思ったら、あなた流にアレンジして講座をやってみませんか
つまり「螺旋数珠繋ぎ」です。
・それが好評だったら、あなたが続けて講師をするのではなく、参加者の方から講師になっていただくようにしてみませんか
つまり「押し出し連鎖方式」です。
ということです。
私にできることは
・なんでこの講座に参加しようと思ったんですか
・ほかの参加者の考え方を聞いてあなたはどう思いましたか
・この講座を通してあなたはどういうことをしたいと考えていますか
を投げかけることです。
そしてそういったことを聞きながら、参加者間で共有できるようにしました。そうすると、個人的な問題が社会的な課題であることに気がつきます。そして参加者の皆さんが自発的に目標を定めていきます。
「学び」についてヤマダの三原則(勝手にヤマダ語)があります。ただし時々順番は入れ替わります。特にその意味はありません。ではその三原則です。
1)学びは自己を守る重要な手段である
2)学びは「自由」で「自発」で「自然」でなければならない
3)学びを保障する社会システムとしての教育は、社会を連続させる役割がある
これをいつも思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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